16 June.
犬が宿泊先でマーキングしてしまう!やめさせる方法と効果的な防止策
犬が宿泊先でマーキングしてしまうのを防ぎたい方へ。マナーベルトの使い方、トレーニング、マーキングの原因と効果的な対策を詳しく解説します。

犬が宿でマーキングしてしまう――自宅ではしないのに、旅行先のホテルや旅館で足を上げてしまう。せっかくの楽しい旅行が気まずい雰囲気になってしまうこともありますよね。
マーキングは犬の本能的な行動であり、特にオス犬に多く見られます。新しい環境に入ったとき、他の犬の匂いを感じたときに「ここは自分のテリトリーだ」と主張するために行う行動です。
この記事では、宿でのマーキングの原因、具体的な防止策、そして万が一マーキングしてしまった場合の対処法を詳しくお伝えします。
犬が宿でマーキングする原因を理解しよう
マーキングを防ぐためには、まず「なぜ犬がマーキングするのか」を理解することが大切です。犬の行動には理由があるので、まずは犬の心理と行動の理由を理解して対策できるようにしましょう。
縄張り意識によるマーキング
犬は本能的に自分のテリトリーを示すためにマーキングを行います。新しい環境に入ったとき、「ここは自分の場所だ」とアピールするために匂いをつけるのです。
宿泊施設はペット対応であっても、過去に他の犬が宿泊した匂いが残っています。犬の嗅覚は人間の数万倍とも言われており、私たちには感じられない微かな匂いにも反応します。他の犬の匂いを感じると「上書き」しようとしてマーキングするのです。
ストレスや不安によるマーキング
慣れない環境でのストレスや不安が、マーキングの引き金になることもあります。犬は不安を感じると、自分の匂いを周囲につけることで安心感を得ようとします。
以下のような状況ではストレス性のマーキングが起こりやすくなります。
- 初めて宿泊する場所
- 周囲に知らない犬や人がいる
- 移動や環境変化で緊張している
- 飼い主さんが離れる場面がある
興奮によるマーキング
旅行先の新しい刺激に興奮して、普段はしないマーキングをしてしまうこともあります。
嬉しさや警戒心でテンションが上がりすぎてしまって、そのエネルギーを発散させて気分を落ち着かせるためにマーキングをするといった理由です。
未去勢のオス犬のマーキング
去勢していないオス犬は、ホルモンの影響でマーキング行動が強く出る傾向があります。
一般的に去勢手術によってマーキングは約60〜70%減るとされていますが、マーキングが習慣化している場合は去勢後も続くことが多いです。
マーキングを防ぐための準備と対策
「うちの子に限って」と油断せず、しっかり対策しておくことで安心して旅行を楽しめますよ。ここでは具体的な対策をお伝えします。
マナーベルト(マナーバンド)の活用
マナーベルトは、オス犬のマーキング対策として最も手軽な方法です。
犬の腰に巻くベルト型のもので、中に吸水パッドを入れて使用します。
マナーベルトの選び方
- サイズが合ったものを選ぶ(きつすぎず、緩すぎず)
- 通気性の良い素材を選ぶ
- 吸水パッドの交換が簡単なタイプがおすすめ
- 洗い替え用に2〜3枚用意する
マナーベルトを初めてつける犬は違和感で嫌がることも。事前に慣らしておくことがおすすめです。
マナーベルトの慣らし方
- まずはベルトを見せて、においを嗅がせる
- マナーベルトをつけておやつをあげる
- 装着時間を徐々に延ばす
- 装着したまま散歩に行く
何か違和感があってもおやつがあればおやつに夢中になれるように、モチベーターへの意欲も高めておくトレーニングをしておくと、しつけやトレーニングもスムーズです。
メス犬にはマナーパンツ
メス犬もストレスや興奮でマーキングすることがあります。その場合はマナーパンツ(犬用おむつ)が有効です。ヒート(生理)対策にもなるので、カバンにひとつは入れておくと安心ですよ。
宿に到着してからのマーキング対策
宿に到着してからの行動も大切です。
それぞれやるべきことを解説します。
チェックイン直後にやるべきこと
宿の部屋に入ったら、まず以下の対応を行いましょう。
- 部屋に入る前に屋外で排泄させる
- リードをつけたまま部屋を探索させる
- マーキングしそうな場所をチェック
- マナーベルトを装着する
部屋での管理方法
部屋で過ごす際は、以下のポイントを意識してください。
- 目を離さない: 特にチェックイン後数時間は犬から目を離さないようにしましょう
- マーキングの前兆を見逃さない: 匂いを嗅ぎ回る→足を上げかける、という前兆が見えたら「ダメ」と制止して外に連れ出す
- こまめに外に連れ出す: 1〜2時間おきにトイレタイムを設ける
- フリーにする範囲を制限する: 最初は部屋の一部だけをフリーにし、慣れてきたら範囲を広げる
就寝時の対策
寝ている間は犬の行動を見れないため、特に注意が必要です。
- 就寝前に排泄を済ませる
- マナーベルトをつけたまま寝かせる
- クレートで寝かせる(犬は自分の寝床では排泄しにくい習性がある)
- 夜中に一度トイレに連れ出す
犬が宿で吠えてしまう場合の対策は犬が宿で吠える対策で詳しく解説しています。マーキングと合わせて知っておくと安心です。
マーキングしてしまった場合の対処法
どんなに対策をしていても、マーキングしてしまうことはあります。
そんな時の対処法を解説します。
その場での応急処置
マーキングを確認したら、すぐに以下の対応を行いましょう。
- まず犬を移動させる: クレートに入れるなど別の場所に移動
- 尿を拭き取る: ペーパータオルやタオルで尿をしっかり吸い取る
- 消臭スプレーで処理: ペット用の消臭スプレーで匂いを除去。臭いが残っていると同じ場所で何度もくりかえる原因となります
- 除菌スプレーで仕上げ: ペットが嫌がるハーブの香りで再発を防ぐ専用スプレーがおすすめです
マーキングしたことを宿へ報告
マーキングしてしまった場合は、正直に報告しましょう。
マーキングしてしまった時のNG行動
- 隠したりごまかしたりする
- クリーニング代を支払わない
- 謝らない
ペット対応宿でのトラブル対処については犬がホテルで粗相したときの対処法でも詳しく解説していますので、旅行前に一度読んでおくことをおすすめします。
マーキング行為で犬を叱らない
マーキングしてしまった犬を強く叱ることは逆効果です。
犬は「なぜ怒られているのか」を理解できず、どうしたらいいかわからなくなってしまいます。
叱るのであればマーキングをした瞬間に端的に!を意識しましょう。
マーキングを減らすためにやるべきこと
マーキングは一度のトレーニングで完全に治るものではありません。
日常生活全体でのトレーニングで改善を目指していきましょう。
自宅でのトレーニング
旅行先でマーキングしてしまう犬の多くは、自宅でもマーキングしていることが多いです。
マーキングしそうな兆候(後ろ足を上げる動作の前段階)を見つけたら、すぐにコマンドで止めさせ、トイレ場所に誘導します。
成功したら大いに褒めて、犬に「ここで排泄するのが正解」と教え込みます。
ここはダメと叱っても、1cmずれていたら大丈夫かな?と考えるのが犬の心理です。ダメと指摘するのではなく、正しい行動を褒めてあげる方がトレーニングの効果が出やすいため、犬の心理は人間と違うことを理解してトレーニングに取り組んでくださいね。
訓練士やトレーナーとトレーニング
自宅でのトレーニングで改善が見られない場合は、ドッグトレーナーや訓練士に相談しましょう。
出張トレーニングをしてくれるサービスもあるので、自宅でのトレーニング方法がわからない場合にもおすすめです。
費用はかかりますが、短期間で改善したい場合にはぜひ利用を検討ください。
犬のマーキングに関するよくある質問(FAQ)
犬のマーキングに関するよくある質問に回答します。
去勢すればマーキングは止まりますか?
去勢手術によってマーキングが減るケースは多いですが、すべての犬で止まるわけではありません。
一般的に、去勢後にマーキングが減る確率は約60〜70%とされています。
マーキングが習慣化してから去勢した場合はその癖が止まらない可能性が高いため、習慣化する前に去勢してしまうのも選択肢のひとつです。
メス犬もマーキングしますか?
はい、メス犬もマーキングします。特にヒート(発情期)前後や、ストレスを感じているとき、他の犬の匂いに反応したときにやることが多いです。
頻度はオス犬より少ないですが、旅行先ではマナーパンツを用意しておくと安心です。
マナーベルトを1日中つけっぱなしにしても大丈夫ですか?
蒸れによる皮膚トラブルの可能性があるため、長時間のつけっぱなしはおすすめしません。
2〜3時間おきにベルトを外してチェックし、パッドが濡れていたら交換してください。外に出てトイレをさせるタイミングで外してあげると飼い主の負担も少ないです。
就寝時は装着したままでも構いませんが、翌朝は早めに外して綺麗にしてあげてください。
まとめ
宿でのマーキングは犬の本能的ですが、事前準備と飼い主の行動で防ぐことができます。
- マーキングの原因(縄張り意識、ストレス、興奮、ホルモン)を理解する
- マナーベルトは最も手軽な対策ですが、旅行前に必ず慣らしておく
- チェックイン前に排泄を済ませ、部屋ではいきなり自由にしない
- 目を離さない、こまめに外に出す、マーキングの前兆を見逃さない
- マーキングしてしまったらすぐに処理し、宿に報告する
犬連れ旅行がもっと楽しくなるよう、ぜひこの記事の対策を実践してみてくださいね。
著者
DogLife編集部



