15 June.
犬の車酔い対策とは?長距離ドライブを快適にするためにやるべきこと
の車酔いに悩む飼い主さん必見。長距離ドライブでの予防法・酔い止め薬・休憩の取り方まで、愛犬との快適なドライブ術を徹底解説します。

犬の車酔いが心配で、長距離ドライブに連れていくのをためらっていませんか?実は犬も人間と同じように車酔いをすることがあり、特に長距離移動では症状が出やすくなります。
よだれが増える、落ち着きがなくなる、嘔吐してしまう――そんな愛犬の姿を見ると、「もう車に乗せないほうがいいのかな」と思ってしまいますよね。でも、適切な対策を取れば車酔いのリスクはかなり軽減できるんです。
この記事では、犬の車酔いの原因から予防法、酔い止め薬の活用法、長距離ドライブでの休憩の取り方まで、実践的な対策を網羅的にお伝えします。
犬が車酔いする原因とメカニズムを理解しよう

犬の車酔い対策を効果的に行うためには、まず「なぜ酔うのか」を知ることが大切です。原因がわかれば、それに合わせた予防策を選びやすくなりますよ。
ここでは犬が車酔いを起こすメカニズムと、酔いやすい犬の特徴を解説します。
車酔いのメカニズム:三半規管への刺激
犬の車酔いは、人間と同じく「三半規管」への刺激が主な原因です。車の揺れや加速・減速によって内耳にある三半規管が刺激され、目から入る情報(景色が動いていない)と、体が感じる情報(揺れている)にズレが生じます。この感覚のズレが脳に混乱を起こし、吐き気やよだれなどの車酔い症状につながるのです。
特に長距離ドライブでは、この刺激が長時間続くため、普段は車酔いしない犬でも体調を崩すことがあります。
車酔いしやすい犬の特徴
すべての犬が同じように車酔いするわけではありません。以下のような犬は特に注意が必要です。
- 子犬(1歳未満): 三半規管がまだ発達途中のため、酔いやすい傾向があります
- 過去に車で嫌な経験をした犬: 車=不快な場所と学習していると、精神的な要因で酔いやすくなります
- 不安や緊張が強い犬: ストレスが自律神経に影響し、吐き気を引き起こしやすくなります
- 短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど): 呼吸器の構造上、車内の温度や換気に敏感です
車酔いのサインを見逃さないで
犬は「気持ち悪い」と言葉で伝えられません。以下のサインが現れたら、車酔いの初期症状と考えてください。
サインの段階 | 具体的な症状 |
|---|---|
初期 | あくびが増える、そわそわする、リップリック(唇を舐める) |
中期 | よだれが大量に出る、震える、ぐったりする |
重度 | 嘔吐、下痢 |
初期の段階で気づいて対応できれば、嘔吐まで進むことはかなり防げます。
長距離ドライブ前にできる車酔い予防法

車酔い対策は当日だけでなく、事前の準備が大切です。
出発前に行っておきたい予防策をまとめましたので、旅行の計画段階からぜひ取り入れてみてくださいね。
食事のタイミングを調整する
車酔い対策で最も手軽かつ効果的なのが、食事のタイミング調整です。
- 出発の2〜3時間前までに食事を済ませる: 満腹で車に乗るのは嘔吐の可能性が上がります
- 空腹すぎも避ける: 車関係なく、空腹すぎても胃酸過多で吐きがちです
- いつもより少なめの量にする: 普段の7割程度を目安にしてください
旅行当日の朝は、消化しやすいウェットフードを与えると、吐く確率を下げることができますよ。
車内環境を整える
車内の環境を快適に保つことも大切です。
- 換気をこまめに行う: 車内の温度は20〜22℃程度が理想的です
- 芳香剤は置かない: 犬の嗅覚は人間の数千〜数万倍。強い匂いは車酔いを誘発します
- 直射日光を避ける: 窓にサンシェードを取り付けましょう
- 進行方向を向けて乗せる: 横向きより進行方向のほうが揺れの影響を受けにくいです
事前に短距離の練習を重ねる
いきなり長距離を走るのではなく、徐々に慣らしていくことが大切です。
- エンジンをかけた車内で過ごす(5分程度)
- 近所を一周する(5〜10分)
- 少し遠い公園まで行く(20〜30分)
- 1時間程度のドライブに挑戦
どんな時でも「車に乗ると楽しいことがある」と学習させるため、到着後におやつや散歩などのご褒美を用意すると効果的です。犬が車の中にあるクレートに入ることを嫌がる場合は、クレートへの慣らし方も参考にしてみてください。
酔い止め薬と自然療法の活用法

予防策だけでは不安な場合、酔い止め薬を併用するのも一つの手です。
ただし、薬の使用は自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談することが前提です。ここでは選択肢とその特徴をご紹介します。
動物病院で処方される酔い止め薬
獣医師に相談すると、犬用の酔い止め薬を処方してもらえます。
- 抗ヒスタミン薬: 人間の酔い止めと同じ成分のものが犬にも使われます。出発の30分〜1時間前に投与してくださいね。
- 制吐薬: 嘔吐中枢に直接働きかけるタイプの薬です。
「車酔いの薬は犬の体重や体質に合わせて処方する必要があるため、人間用の薬を自己判断で与えるのは危険」です。旅行前に一度動物病院を受診して相談してみてください。
サプリメントや自然療法
薬に抵抗がある飼い主さんには、以下のようなサプリメントの活用もおすすめです。
- 生姜成分のサプリメント: 犬用に開発された生姜サプリメントが市販されています
- レスキューレメディ: フラワーエッセンスの一種で、不安軽減に使う飼い主さんもいます
- DAP(犬鎮静フェロモン): 母犬のフェロモンを模したもので、リラックス効果が期待できます
ただし、これらの効果には個体差が大きく、科学的なエビデンスが十分でないものもあります。あくまで補助的な手段として活用してくださいね。
人間用の酔い止めは使えるの?
結論から言うと、人間用の酔い止めを犬に与えるのは避けてください。成分や用量が犬の体に合わない可能性があり、副作用のリスクがあります。
「少量なら大丈夫」という情報をネットで見ることもありますが、獣医師に相談せずに投与するのは危険です。
長距離ドライブ中の休憩のコツと実践テクニック

どんなに準備をしても、長距離ドライブでは適切な休憩が不可欠です。
犬にとって快適な休憩の取り方を知っておくと、旅全体の疲労度がまったく違ってきますよ。
休憩の頻度と時間の目安
犬の長距離ドライブでは、以下のペースで休憩を取ることをおすすめします。
犬のタイプ | 休憩頻度 | 休憩時間 |
|---|---|---|
子犬(1歳未満) | 1時間ごと | 15〜20分 |
成犬(小型犬) | 1.5〜2時間ごと | 10〜15分 |
成犬(中・大型犬) | 2時間ごと | 15〜20分 |
シニア犬 | 1〜1.5時間ごと | 15〜20分 |
詳しくはもチェックしてみてくださいね。
休憩中にやるべきこと
ただ車から出すだけではなく、休憩中に以下のことを行いましょう。
- 水を飲ませる: お漏らしをしない程度にお水を飲ませてあげてください
- 軽い散歩をさせる: 5〜10分でいいので、外の空気を吸わせてリフレッシュさせましょう
- トイレをさせる: 飼い主のコマンドでトイレができるようにしておくとスムーズです
- 車内の換気: 停車中に窓を開けて空気を入れ替えてください
車酔いの症状が出てしまったときの対処法
予防していても症状が出ることはあります。そんなときの対処法です。
- すぐに安全な場所に停車する
- 外に出して新鮮な空気を吸わせる
- 水を少量ずつ与える
- 嘔吐した場合は無理に食事を与えず、30分以上休ませてから水分補給
- ぐったりして回復しない場合は近くの動物病院を受診
吐いてもケロッとしている時は、様子をみて移動を再開してくださいね。
犬の車酔い対策に関するよくある質問(FAQ)
犬の車酔い対策に関するよくある質問に回答します。

犬の車酔いは成長すれば治りますか?
子犬の場合、三半規管の発達とともに車酔いしにくくなることが多いです。ただし、車に対するネガティブな記憶が残っていると、成犬になっても精神的な原因で酔うことも。
子犬の時期から車=楽しい場所と学習させることが大切です。
長距離ドライブの前日にやるべきことはありますか?
前日は激しい運動を避け、しっかり休息を取らせてください。また、前日の夜ご飯はいつも通りの時間に通常量を与え、当日の朝食を少なめにするのがおすすめです。
ウェットフードなど消化しやすいごはんにすると、吐くリスクを抑えることができますよ。
窓を開けて走るのは車酔い対策になりますか?
多少の効果はありますが、犬が窓から顔を出すのは危険です。目や耳に異物が入る可能性がありますし、万が一の事故時にも危険です。
また、犬が車の窓から顔や体を出す行為は、道路交通法(第55条「乗車積載方法違反」や第70条「安全運転義務違反」)に抵触し、交通違反となる可能性が高いです。
窓は犬が顔を出せない程度に少し開ける程度にし、エアコンの外気モードを活用しましょう。
車酔いしやすい犬種はありますか?
特定の犬種が車酔いしやすいという明確なデータはありませんが、不安傾向が強い犬種や、短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)は比較的車酔いしやすいと言われています。
ただし個体差が大きいため、一概にこの犬種は酔いやすいとは言えません。
まとめ
犬の車酔い対策は、「事前の準備」「車内環境」「休憩の取り方」の3つを押さえることが大切です。
- 出発2〜3時間前に軽めの食事を済ませる
- 車内は換気を徹底し、芳香剤を避ける
- 1.5〜2時間ごとに休憩を取り、水分補給と軽い散歩をさせる
- 酔い止め薬は獣医師に相談してから使用する
- 短距離(短時間)から段階的に慣らすトレーニングが効果的
最初は大変かもしれませんが、愛犬が車に慣れてくると、一緒のドライブがもっと楽しくなりますよ。ぜひ今回ご紹介した方法を試して、愛犬との快適な長距離ドライブを楽しんでくださいね。
著者
DogLife編集部



