13 February.
犬のブラッシングのやり方と頻度とは?気持ちいいと思ってもらうためのコツ
本記事では、ブラッシングの効果や、毛質に合わせた頻度、そして「ブラッシング嫌い」を克服するコツまで、徹底的に解説します!

「ブラッシングって、ただ毛をとかすだけでしょ?」と思っていませんか?
正しいやり方をマスターすれば、愛犬は「あぁ〜そこそこ……」とうっとりし、飼い主さんは抜け毛掃除のストレスから解放される。そんな Win-Win な関係になれちゃいます。
本記事では、ブラッシングの効果や、毛質に合わせた頻度、そして「ブラッシング嫌い」を克服するコツまで、徹底的に解説します!
ただ綺麗にするだけじゃないブラッシングの効果
「今日は忙しいから、ブラッシングは明日でいいかな……」なんて後回しにしがちですが、ブラッシングには驚くべきメリットが詰まっています。
抜け毛を取り除ける
一番の目的はこれですよね。特に換毛期(春と秋)のワンちゃんの抜け毛は、放っておくと部屋中が「毛の絨毯」に……。 ブラッシングであらかじめ抜け毛を回収しておくことで、お掃除が格段にラクになります。また、愛犬自身が自分の抜け毛を飲み込んでしまう「毛球症」の予防にもつながるんですよ。
被毛や皮膚の健康を保つ
犬の被毛には、ホコリや花粉、ダニなどの汚れが意外と付着しています。ブラッシングでこれらを払い落とし、毛並みを整えることで、皮膚の通気性が良くなります。 蒸れを防ぐことは、細菌の繁殖や皮膚炎の予防に直結するんです。
マッサージ効果
ブラシの刺激は、犬の皮膚の血行を促進します。 「優しく、心地よく」刺激されることで、新陳代謝がアップ!人間がヘッドスパでリラックスするように、ワンちゃんも血の巡りが良くなると、とってもリフレッシュできるんです。
犬との信頼関係の構築
ブラッシングは、究極のコミュニケーションタイムです。 飼い主さんが優しく声をかけながら体に触れることで、ワンちゃんは「この人は自分を大切にしてくれている」と安心します。これを繰り返すことで、信頼関係の構築ができますよ。
皮膚トラブルなどの早期発見
毎日体に触れていると、「あれ?こんなところにシコリがある」「今日はここを触ると痛がるな」「肌が少し赤いかも」といった、小さな異変にすぐ気づけます。
ブラッシングの頻度
結論から言うと、理想は毎日ですが、毛質によって「最低限」のラインが異なります。
ダブルコート(柴犬、ゴールデン、ポメラニアンなど)
アンダーコート(下毛)が密集しているタイプです。
- 頻度:毎日〜週に3、4回
- 換毛期の頻度:毎日(必須!)
抜け毛の量が尋常ではないため、サボるとすぐに毛玉になったり、皮膚が蒸れたりします。換毛期は「これ、もう一匹犬が作れるんじゃない?」というくらい抜けるので、気合いを入れて取り組みましょう。
シングルコート(プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリアなど)
抜け毛は少ないですが、毛が伸び続けるタイプです。
- 頻度:毎日
抜け毛が少ないからといって油断は禁物。シングルコートの子は毛が細く、絡まりやすいのが特徴です。放っておくとフェルト状の巨大な毛玉になり、最終的にはバリカンで丸刈りにするしかなくなる……なんて悲劇も。
ブラシの種類
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、くの字に曲がった細い針金が並んでいるブラッシングの必須アイテムとも言える道具です。密集したアンダーコートから不要な抜け毛を効率よく取り除いたり、複雑に絡まり始めた毛玉をほぐしたりすることができます。
ただし、使い方には注意が必要です。針金の先端が細いため、力を入れすぎてしまうと、ワンちゃんが痛がります。また、皮膚を傷つける原因にもなります。これを防ぐためには、まずは飼い主さん自身の腕の内側などでブラシを動かし、どれくらいの圧力が「心地よい刺激」で、どこからが「痛み」になるのかを確認しておくことが大切です。
ピンブラシ
長毛種のワンちゃんを飼っている方におすすめなのが、ピンブラシです。これはクッション性のある台座に、先端が丸く加工されたピンが植えられているタイプで、人間が使うヘアブラシに近い感覚で使用できます。ピンの密度が低いため、長い被毛を無理に引っ張ることなく、もつれを優しく解消しながら毛流れを整えることができます。
クッション部分が圧力を逃がしてくれるため、皮膚を傷つける心配が少なく、マッサージ効果もあるのが嬉しいポイントです。ブラッシングに慣れていない子や、皮膚がデリケートなシニア犬に特におすすめです。
ラバーブラシ
ゴムやシリコンで作られたラバーブラシは、特にパグやフレンチブルドッグといった短毛種のケアにおすすめです。
また、耐水性に優れているため、お風呂でのシャンプー中に使用できるのも大きなメリットです。指先では届きにくい地肌の汚れを浮かせるだけでなく、適度な刺激で血行を促し、お風呂の時間を至福のスパタイムへと変えてくれます。丸洗いができて清潔に保ちやすい点も、嬉しいポイントと言えるでしょう。
獣毛ブラシ
お手入れの最後の仕上げとして「獣毛ブラシ」を使いましょう。獣毛ブラシには豚毛や猪毛などが使われており、静電気が起きにくいという特性があります。また、毛の表面にある汚れやホコリを払い落とし、毛並みに美しいツヤを与えることができます。
ブラッシングの方法
ブラッシングの具体的な手順を解説します。
ポイントは「いきなりガシガシやらないこと」です。
スリッカーで全体をとかす
まずは、スリッカーブラシを使って体全体の毛を整えていきましょう。まずは表面のホコリを落とし、抜けかかっている毛を優しく取り除くことを目標に。ポイントは、必ず「毛の流れに沿って」動かすこと。毛並みに逆らってしまうと、ワンちゃんが不快感を覚えてしまいます。
もつれや毛玉を丁寧にほぐす
スリッカーを動かしている途中で、ブラシがガチッと止まってしまう場所があれば、毛玉があるということなので、毛玉を丁寧にほぐしていきましょう。ここで一番やってはいけないのが、無理やり力で引っ張り通そうとすることです。
毛玉を見つけたら、まずは毛玉の根元を指でしっかりと押さえ、皮膚が引っ張られないように固定しましょう。その上で、スリッカーの「角」の部分を使い、毛玉の外側から少しずつ、繊維を解きほぐすように細かくブラシを動かしていきます。絡まった糸を一本ずつ解いていくようなイメージで、焦らずゆっくりやるとうまくいきますよ。
コームで最終仕上げを行う
全体の絡まりが取れたら、最後に目の細かい「コーム(くし)」を通していきます。スリッカーだけでは取りきれなかった細かい抜け毛をとりつつ、毛玉がしっかり解けているかを確認します。
コームが根元から毛先まで引っかかりなくスッと通れば、ブラッシング完了です。もし途中でコームが止まるようなら、まだ小さな毛玉が残っている証拠ですので、優しくほぐしてあげましょう。
愛犬がブラッシングを嫌がる場合の理由と対処法
「ブラシを見ただけで逃げてしまう」というお悩みは多いものですが、そこには必ずワンちゃんなりの理由があります。
痛みによるトラウマが原因の場合
ブラッシングを嫌がる理由として、過去に経験した「痛み」の記憶があるかもしれません。毛玉を無理に引っ張られたり、皮膚を強くこすられたりした経験があると、犬はブラシを見るだけでその痛みを思い出してしまいます。
この場合は、まずブラシを一旦片付けることから始めましょう。数日間は道具を一切使わず、手で優しく撫でるだけのスキンシップに徹して「体に触れられるのは心地よいことだ」と安心してもらってください。警戒心が薄れてきたら、まずはラバーブラシのような刺激の少ないものからブラッシングをしてみてください。
拘束されることへの抵抗がある場合
じっとしているのが苦手な子や活発な子は、ブラッシング中の「動けない状態」が大きなストレスになっているかもしれません。特に足を掴まれたり、体を抑えられたりすることを、自由を奪われる攻撃的な行為だと感じてしまう子も少なくありません。
こうしたタイプには、短時間で終わらせる工夫が必要です。最初は「30秒だけ」と時間を決め、一箇所をサッと梳かすだけで終了にします。上手にできたらおやつを与え、「我慢すればすぐに終わるし、良いこともある」と学習させましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、徐々にブラッシングの時間を延ばしていくことができます。
ブラシという道具自体を怖がっている場合
人間にとっては何気ない道具でも、犬にとっては「得体の知れない硬い物体」です。顔の近くにブラシが迫ってくることに恐怖を感じ、身を守るために逃げたり怒ったりしてしまうことがあります。
この場合は、ブラシを「おやつをくれる魔法のアイテム」と認識させてあげましょう。まずはブラシを床に置いておき、愛犬が自ら近づいて匂いを嗅いだり、少しでも触れたりした瞬間に全力で褒めておやつをあげてください。「ブラシが近くにあると嬉しいことが起きる」というポジティブな記憶で上書きしていくことで、道具に対する恐怖心が消えていきますよ。
ブラッシングに関するよくある質問
子犬はいつからブラッシングを始めればいい?
家に来たその日からでもOK! ただし、毛並みを整えるためではなく、「慣れさせるため」です。最初は柔らかい獣毛ブラシや飼い主さんの手で「体を触られる喜び」を教えてあげてください。生後3〜4ヶ月頃の「社会化期」に楽しい経験を積むのがベストです。
毛玉ができた時のほぐし方は?
無理に引っ張らず、縦にハサミを入れる。 ガチガチの毛玉は、スリッカーで叩くようにしてほぐすか、毛玉に対して縦にハサミを数回入れるとバラけやすくなります。ただし、皮膚を切りやすいので自信がない時はトリマーさんにお任せしましょう。
まとめ
本記事では、ブラッシングの効果や、毛質に合わせた頻度、そして「ブラッシング嫌い」を克服するコツまで、徹底的に解説しました。
ブラッシングは、単に見た目を整えたり、部屋に落ちる抜け毛を減らしたりするためだけの作業ではありません。
最初は上手くいかなくても大丈夫です。もし愛犬が嫌がる素振りを見せたら、無理にやる必要はありません。ゆっくり愛犬のペースに合わせてブラッシングを習慣化してみてくださいね。
著者
DogLife編集部



