18 February.
子犬のおやつはいつから?しつけのためのおすすめおやつも紹介
子犬のおやつデビューの時期から、しつけに活用できるおすすめのおやつ、そして絶対に知っておきたい注意点まで徹底解説します。

新しい家族として子犬を迎え入れたとき、その愛くるしい姿を見ているだけで幸せな気持ちになりますよね。目が合うだけでしっぽを振り、一生懸命に後を追ってくるパピー。そんな姿を見ていると、ついつい何か美味しいものをあげて、もっと喜ばせたくなってしまうのが親心というものです。
しかし、子犬の飼い主さんなら一度は抱く疑問があります。 「おやつって、いつからあげていいの?」 「しつけに使うなら、どんな種類が安心?」 「あげすぎて体を壊したりしないかな?」
子犬の時期は、一生の健康の基礎を作る大切な期間です。良かれと思って選んだおやつが、実は成長の妨げになってしまうことも。そこで今回は、子犬のおやつデビューの時期から、しつけに活用できるおすすめのおやつ、そして絶対に知っておきたい注意点まで徹底解説します。
子犬のおやつはいつからOK?結論は生後3ヶ月以降
子犬におやつをあげるタイミングは、生後3ヶ月を過ぎてからです。
なぜ生後3ヶ月なのでしょうか。それには子犬の体の成長が大きく関係しています。
なぜ生後3ヶ月が目安なの?
最大の理由は、消化器官の未熟さにあります。生後2ヶ月頃までの子犬は、母乳やミルクから離乳食、そしてふやかしたドッグフードへと食事を切り替えていく真っ最中です。この時期の胃腸は非常にデリケートで、少しの刺激でも下痢や嘔吐を起こしやすく、一度体調を崩すと脱水症状などのリスクも高まります。
生後3ヶ月頃になると、多くのパピーはドライフードをそのまま噛んで食べられるようになり、消化能力も安定してきます。また、3回目の混合ワクチンが終わる時期とも重なり、体力もしっかりしてくるため、このタイミングをおやつデビューの目安にするのが最も安全です。
2ヶ月頃からあげたい場合の注意点
もし生後2ヶ月頃から「トイレを覚えたご褒美をあげたい」などの理由でおやつを検討しているなら、市販の加工おやつではなく、普段食べているドッグフードを1粒ずつ与えるようにしましょう。
子犬にとって、飼い主さんからもらう食べ物はすべてが特別なご褒美です。わざわざ消化に負担がかかる新しい食材を試す必要はありません。食事の一部を「しつけ用」に回すだけで、子犬は十分に満足してくれます。
パッケージの対象月齢を必ずチェック
ペットショップに行くと、様々なおやつが並んでいます。中には「生後2ヶ月から」と記載されている製品もありますが、これらはあくまでメーカーの基準です。愛犬の便の状態が安定していない場合や、食が細い子の場合は、無理にその月齢に合わせる必要はありません。
また、意外と多いのが「成犬用」のおやつを無意識に買ってしまうケース。成犬用は硬すぎたり、カロリーや脂質が高すぎたりするため、必ずパッケージの裏面を見て「パピー用」「子犬用」かつ「対象月齢」を満たしているか確認しましょう。
月齢別で見る子犬にあげてもいいおやつの種類
子犬の成長に合わせて、おやつの内容も徐々にステップアップさせていきましょう。ここでは月齢ごとの目安をご紹介します。
生後2ヶ月:基本はおやつなしでOK
この時期はまだ「おやつ」という概念は必要ありません。まずは毎日の主食をしっかり食べ、健康な便が出ればOKです。
もししつけのご褒美が必要な場合は、普段のドッグフードを1粒ずつ、手から与えてください。飼い主さんの手から食べることで、人への信頼感を養う「ハンドフィーディング」の練習にもなります。
生後3ヶ月〜5ヶ月:水分が多くて柔らかいものから
3ヶ月を過ぎたら、少しずつバラエティを増やしていけます。 最初は、お湯で溶いたヤギミルクや、水分量の多いゼリータイプ、または口の中でスッと溶ける小粒のボーロなどが適しています。
初めて新しいものを与えるときは、アレルギー反応が出ないか確認するため、まずは爪の先ほどのサイズから始め、その日は他の新しい食べ物を与えないようにしましょう。
生後6ヶ月以降:噛み応えのあるものへ
この時期になると、多くの犬種で乳歯から永久歯への生え変わりが始まります。歯茎がムズムズして、家具や飼い主さんの手を噛んでしまう「甘噛み」が増える時期でもあります。
そんなときは、パピー専用の少し噛み応えのあるジャーキーや、小さめのデンタルガムなどが役立ちます。ただし、丸飲みしてしまう危険があるため、必ず飼い主さんが手に持った状態で、少しずつ噛ませるようにしてください。
しつけに最適!子犬におすすめのおやつ5選
しつけでおやつを使う目的は、望ましい行動を定着させることです。そのためには、子犬が「もっと頑張りたい!」と思えるようなおやつを選びましょう。
鉄板の小粒ボーロ
子犬のおやつの代名詞とも言えるのがボーロです。 メリットは、なんといっても口溶けの良さ。しつけの最中に、子犬がずっとモグモグ噛んでいると、トレーニングのテンポが悪くなり、集中力が切れてしまいます。ボーロなら一瞬で食べ終わるので、次々と反復練習を行うことができます。
フリーズドライの鶏ささみ
素材そのものの味と香りが凝縮されたフリーズドライは、食いつきが抜群に良いのが特徴です。 人工的な香料や着色料が使われていないことが多く、健康志向の飼い主さんにも選ばれています。手で細かく崩して粉状にすることもできるため、いつものフードの食いつきが悪いときのトッピングとしても優秀です。
パピー専用の小粒クッキー
カリカリとした食感を楽しめるクッキーは、音でも「ご褒美だ!」と認識させやすいおやつです。 ポケットやポーチに入れても粉々になりにくく、手が汚れにくいため、お散歩中のしつけ(他の犬とすれ違う練習など)に非常に便利です。
ヤギミルクのゼリー
ヤギミルクは犬にとって母乳に近く、栄養価が高いだけでなく消化にも優しいのが特徴。 これをゼリー状にしたおやつは、夏場の水分補給にもなります。また、興奮しがちな子にお皿から舐めさせることで、気持ちを落ち着かせる(クールダウンさせる)時間を作るのにも適しています。
手作りの蒸しさつまいも
市販品に頼りたくない場合は、家庭にある食材で簡単に作れる「蒸しさつまいも」が最強です。 皮を剥いて柔らかく蒸し、子犬の爪ほどのサイズにカットするだけ。さつまいもには食物繊維やビタミンが含まれており、甘みが強いため喜んで食べてくれる子が多いです。ただし、糖分も含まれるため、あげすぎには注意しましょう。
しつけでおやつを上手に使うコツ
おやつは魔法の杖ですが、使いどころを間違えると「おやつがないと何もしない犬」になってしまいます。賢く使いこなすためのポイントを押さえましょう。
0.5秒のスピード感が勝負
犬が褒められている理由を理解できるのは、行動の直後だけです。 「お座り」と言ってお尻が地面についた瞬間、すぐにおやつを口に届けましょう。台所へおやつを取りに行っている間に、子犬が別の行動(立ち上がったり、吠えたり)をしてしまうと、子犬はその「別の行動」が正解だと勘違いしてしまいます。
価値を分散させる
常に同じおやつを使っていると、子犬も飽きてきます。 難易度の低いしつけ(お座りなど)には普段のドッグフード、難易度の高いしつけ(外での呼び戻しなど)には大好物のささみ、というように、おやつの「ランク付け」をすると効果的です。
大きさは小さくてOK
「こんなに小さくてかわいそう」と思うかもしれませんが、しつけにおいては「1cmのジャーキーを1回あげる」よりも「2mmに分けたものを5回あげる」ほうが、学習効果が圧倒的に高いです。 回数をたくさんこなせるよう、おやつはできる限り小さくちぎって準備しておきましょう。
子犬におやつをあげる時の注意点
おやつを導入する際には、健康面でのルール作りが欠かせません。
1日の総カロリーの10%ルール
おやつはあくまで「嗜好品」です。1日の活動に必要なエネルギーのうち、おやつから摂る分は10%以内に抑えましょう。 これを超えてしまうと、栄養バランスが崩れるだけでなく、子犬が太ってしまい、成長期の柔らかい関節に大きな負担をかけてしまいます。
偏食を防ぐための主食優先
「おやつは食べるけど、ドッグフードは食べない」というパピーになってしまうと大変です。 おやつをあげるタイミングは、必ず「しつけのとき」や「お留守番の後」など、意味のある場面に限定しましょう。
何でもないときにダラダラと与えるのは、偏食の原因になります。 もしフードを残すようになったら、数日間はおやつをやめてください。
アレルギーと体調管理
新しいおやつを試した後は、24時間は様子を観察しましょう。 便が緩くないか、体を執拗に掻いていないか、目の周りが赤くなっていないか。 もし少しでも異変を感じたら、そのおやつを袋ごと保管し、病院へ行く際に持参できるようにしておくと診断がスムーズです。
誤飲・丸飲みに注意
子犬は食べ物をよく噛まずに飲み込む習性があります。 特にスティック状のガムなどは、小さくなったときにツルッと飲み込んで喉に詰まらせる事故が多いです。小さくなったら捨てるか、最後まで飼い主さんが手で支えて、奥歯で噛ませるようにしましょう。
最終的にはおやつを卒業
いつまでもおやつを使い続けることに不安を感じる方もいるかもしれませんが、安心してください。 しつけの初期段階では「おやつ=ご褒美」として使い、行動が定着してきたら徐々におやつを抜いていきます。その代わりに「いい子!」「天才!」といった明るい声がけや、優しくなでるなどの「社会的報酬」に置き換えていくのです。
最終的には、おやつがなくても、あなたの声や笑顔だけで愛犬が満足してくれる関係を目指しましょう。おやつはそのための「きっかけ」に過ぎません。
まとめ
今回は、子犬のおやつデビューの時期から、しつけに活用できるおすすめのおやつ、そして絶対に知っておきたい注意点まで徹底解説しました。
今回ご紹介した月齢別の選び方や、しつけでの活用法を参考に、ぜひ今日から愛犬との関係をワンランク上のものにしてみてください。
著者
DogLife編集部



