26 January.
フレンチブルドッグは飛行機に乗れる?搭乗制限や5つの安全対策を徹底解説
フレンチブルドッグは飛行機に乗れるの?短頭種ならではの搭乗制限やリスク、航空会社のルール、安全対策を詳しく解説。愛犬との安全な空の旅のために知っておくべき情報をまとめました。

フレンチブルドッグと暮らしている飼い主さんの中には、旅行や帰省の予定を立てるときに「愛犬は飛行機に乗れるのかな?」と悩んだ経験がある方も多いと思います。
できることなら一緒に移動したいものの、フレンチブルドッグは犬種の特性上、飛行機移動に注意が必要とされています。航空会社によっては搭乗制限が設けられており、過去の事例をきっかけに厳しい対応が続いているのも事実です。
この記事では、フレンチブルドッグが飛行機に乗れないとされる理由や、航空会社ごとのルール、どうしても利用する場合に飼い主さんが押さえておきたい安全対策をまとめました。愛犬にとって無理のない選択を考える参考にしてください。
フレンチブルドッグが飛行機に乗れない理由とは?短頭種のリスクを解説
フレンチブルドッグが飛行機移動に向いていないとされる大きな理由は、特有の身体構造と、飛行機内という特殊な環境が重なることにあります。
以下より、3つの理由を解説します。
理由その1:鼻が短く顔が平たい
フレンチブルドッグは、鼻が短く顔が平たい「短頭種」と呼ばれる犬種です。この体のつくりは見た目の可愛らしさにつながる一方で、鼻や喉の空気の通り道が狭く、呼吸がスムーズに行きにくいという特徴があります。
普段の生活では問題なく過ごしているように見えても、少し興奮したり、気温が高くなったりするだけで呼吸が荒くなりやすい傾向があります。
特に暑さや緊張が重なる環境では、呼吸への負担が一気に大きくなるため、飼い主さんは注意が必要です。
理由その2:飛行機の貨物室は特殊な環境である
飛行機の貨物室は空調管理がされているとはいえ、地上と同じ環境ではありません。気圧の変化に加え、離着陸時の振動やエンジン音などが重なり、犬にとっては強いストレスを感じやすい空間です。
こうした状況では、酸素を十分に取り込みにくくなったり、体温調節がうまくできなくなったりすることがあります。
特に短頭種は、その影響を受けやすく、体調を崩すリスクが高まりやすい点に注意が必要です。
理由その3:ブラキセファリック気道症候群(BOAS)のリスク
フレンチブルドッグには、短頭種特有の呼吸トラブルを抱えている子も少なくありません。
普段は症状が目立たず元気に見えていても、環境の変化や強いストレスをきっかけに、呼吸状態が急激に悪化することがあります。飛行機移動は、気圧変化や緊張が一度に重なりやすく、このリスクが表に出やすい場面です。
そのため、見た目や日常の様子だけで判断せず、慎重に考えることが大切です。
航空会社別のフレンチブルドッグ搭乗ルール【2025年最新】
フレンチブルドッグの取り扱いは、航空会社ごとに大きく異なります。利用前には必ず最新の公式情報を確認しましょう。
ANA(全日空)の規定
ANAでは、フレンチブルドッグを含む短頭種について、条件付きで預かり対応を行っています。
気温が高くなる時期は制限が強化され、獣医師による健康証明書の提出が必要です。
当日の天候や愛犬の状態によっては、予約があっても搭乗できない場合があるため注意しましょう。
JAL(日本航空)の規定
JALでは、フレンチブルドッグおよびブルドッグの預かりを行っていません。過去の事故を踏まえ、安全性を重視した対応が続いています。
そのため、JALで愛犬と移動することはできず、飛行機以外の移動手段を前提に計画する必要があります。
海外航空会社の対応
海外航空会社でも、短頭種に対する規制は年々厳しくなっています。また、貨物室輸送を受け付けていない会社や、条件を大幅に制限しているケースもあるため注意しましょう。
国際線では、航空会社のルールに加え、渡航先の検疫条件や長時間フライトの負担も考慮する必要があります。
フレンチブルドッグと飛行機に乗る際の安全対策5つ
どうしても飛行機を利用する場合は、事前準備が欠かせません。
飼い主さんが意識しておきたいポイントを確認しましょう。
獣医師による健康チェックと証明書の取得
飛行機に愛犬を乗せる前には、必ず動物病院で健康診断を受けることが欠かせません。特にフレンチブルドッグの場合、呼吸の状態は重点的に確認してもらう必要があります。
普段は元気に見えていても、軽い運動や興奮で息が荒くなりやすい子も多く、飼い主さんが気づかないうちに負担がかかっているケースもあるんです。
航空会社によっては健康証明書の提出が求められるため、搭乗条件を事前に伝えたうえで、飛行機移動が可能かどうかを獣医師と相談しましょう。「連れて行けるか」だけでなく、「連れて行って安全か」という視点で判断することが大切です。
IATA基準を満たすクレートの選定
飛行機移動では、IATA(国際航空運送協会)基準に適合したクレートを使用することが基本となります。
サイズの目安は、愛犬が中で自然に立ち上がり、体の向きを変えられる余裕があることです。窮屈なクレートは、体温がこもりやすく、呼吸への負担も増えてしまいます。
また、通気性が十分に確保されているか、ロック部分がしっかりしているかなど、安全面の確認も重要です。見た目や価格だけで選ばず、「愛犬を守るための空間」という意識で、頑丈さと実用性を重視して選びましょう。
暑さ対策の徹底
フレンチブルドッグは体温調節が苦手で、暑さの影響を受けやすい犬種です。そのため、飛行機移動では暑さ対策を徹底する必要があります。クレート内には保冷剤や冷却マットを設置し、熱がこもらないよう工夫しましょう。
ただし、直接体に触れると冷えすぎてしまうため、タオルを挟むなどの配慮が必要です。また、給水ボトルを取り付けて、いつでも水分補給ができる状態にしておくことも大切です。
可能であれば、真夏を避け、比較的気温が安定している時期や時間帯を選ぶと、愛犬への負担を減らしやすくなります。
ストレス軽減とクレート慣らし
飛行機移動によるストレスを少しでも軽減するためには、事前のクレート慣らしがとても重要です。
搭乗当日だけ使うのではなく、日常的にクレートを家の中に置き、落ち着いて過ごせる場所として慣れさせておきましょう。中でおやつを食べたり、短時間休んだりする経験を積んだりすることで、クレートに対する不安が減りやすくなります。
また、飼い主さんや家の匂いがついたタオル、お気に入りのおもちゃを入れるのも効果的です。環境に慣れているかどうかで、当日の愛犬の負担は大きく変わります。
当日の準備と緊急連絡先の確保
搭乗当日は、健康証明書や予約確認書などの必要書類をすぐ取り出せるようにまとめておきましょう。慌ただしい空港では、事前準備が安心につながります。
また、目的地周辺の動物病院をあらかじめリストアップし、連絡先を控えておくことも重要です。
万が一、到着後に体調を崩した場合でも、すぐに対応できる体制があるだけで飼い主さんの気持ちも落ち着きやすいでしょう。
フレンチブルドッグと飛行機に乗る際の代替案も検討しよう
飛行機以外の移動手段を選ぶことで、愛犬への負担を大きく減らせるケースは少なくありません。
特にフレンチブルドッグのような短頭種は、気圧変化や長時間の拘束が体調に影響しやすいため、「どうやって一緒に行くか」だけでなく「本当に同行させる必要があるか」を一度立ち止まって考えることが大切です。
ここでは、代替手段となる移動方法について紹介します。
車や新幹線での移動
車や新幹線などの陸路移動は、移動中も飼い主さんが愛犬の様子を確認しやすい点が大きなメリットです。呼吸が荒くなっていないか、暑がっていないかといった変化にも気づきやすく、必要に応じて休憩を取ることもできます。
車移動であればサービスエリアで水分補給や軽い散歩ができ、新幹線の場合も環境が比較的安定しているため、飛行機より安心と感じる飼い主さんも多いです。
移動時間は長くなりがちですが、その分、愛犬の体調を優先した調整がしやすい方法と言えるでしょう。
ペットホテルや空港のペット預かりサービス
どうしても飛行機を利用する必要がある場合は、愛犬を無理に同行させず、ペットホテルやペットシッター、空港併設のペット預かりサービスを利用する選択肢もあります。
短期間の旅行や出張であれば、移動そのものによるリスクやストレスを避けられる点は大きなメリットです。
最近では、冷暖房管理や健康チェック体制が整った施設も増えており、フレンチブルドッグのような暑さや呼吸に配慮が必要な犬種に対応しているところもあります。事前に見学や相談を行い、安心できる預け先を選びましょう。
フレンチブルドッグの飛行機搭乗についてよくある質問
飛行機移動は便利な反面、犬種や健康状態によっては大きな負担になることもあります。
ここでは、フレンチブルドッグの飛行機搭乗について、よくある質問をまとめました。
フレンチブルドッグは国際線の飛行機に乗れる?
国際線では、フレンチブルドッグに対する制限が国内線以上に厳しく設定されていることがほとんどです。
航空会社の搭乗ルールに加え、長時間フライトによる負担や、渡航先で必要となる動物検疫の手続きも関わってきます。移動時間が長くなるほど、呼吸や体温管理のリスクも高まりやすく、体調を崩す可能性は無視できません。
愛犬の安全を最優先に考えるのであれば、国際線での飛行機移動は基本的に避けたほうが安心といえるでしょう。
飛行機に乗れない犬種は?
飛行機搭乗に制限がかかりやすい犬種は多く存在します。
代表的なのは、パグやブルドッグ、シーズー、ペキニーズなどの短頭種です。これらの犬種は、鼻や気道が短い構造のため、気圧変化や暑さ、ストレスの影響を受けやすいとされています。
ただし、同じ犬種でも個体差があり、年齢や持病の有無によって判断は変わります。犬種だけでなく、愛犬一頭一頭の状態を踏まえて考えることが重要です。
まとめ|フレンチブルドッグの飛行機搭乗は十分に検討した上で決めよう
フレンチブルドッグは体の構造上、飛行機移動による負担が大きくなりやすい犬種です。気圧や温度の変化、長時間の拘束が重なることで、体調を崩すリスクも高まります。
そのため、航空会社のルールや過去の事例を正しく理解し、安易に「一緒に行けるかどうか」だけで判断しないことが大切です。
車や新幹線、預かりサービスなどの代替案も含めて検討し、「一緒に移動すること」よりも「安全に過ごせること」を優先した選択を、飼い主さん自身がしてあげましょう。
著者
DogLife編集部


