01 February.
犬と遊ぶ時間はどのくらい必要?年齢別目安と満足度を高める5つの遊び方
犬と遊ぶ時間は年齢や犬種によって異なります。子犬・成犬別の適切な遊び時間の目安から、短時間でも愛犬が満足する効果的な遊び方まで、獣医師監修のもと詳しく解説します。

「毎日ちゃんと遊ばせてあげたいけど、時間が足りない…」そんなふうに感じる飼い主さん、多いですよね。
一方で、長く遊べば遊ぶほど良いわけでもなく、やり方次第で愛犬が疲れすぎたり、逆に落ち着けなくなったりすることもあります。
この記事では、年齢別の“遊ぶ時間の目安”と、短時間でも満足度を上げるコツをまとめました。今日から取り入れやすい遊び方も紹介するので、愛犬との時間がもっとラクに、もっと楽しくなるはずです。
犬と遊ぶ時間の基本的な考え方
「何分遊べば正解?」の前に、まずは遊びの意味を押さえることがポイント。
- 犬にとって「遊び」とは何か?
- 時間よりも「質」が重要な理由
この2つを知っておくと、忙しい日でも愛犬との時間を充実させやすくなります。
犬にとって「遊び」とは何か?
犬にとって遊びは、運動不足の解消だけじゃなく、頭と心の健康を整えるスイッチみたいなものです。
野生の犬が群れの中で遊ぶ時間は、1日の「5〜10%」が目安とされ、家庭犬に換算すると「1日1時間くらい」という考え方があります。
ここで大事なのは、遊び=おもちゃ遊びだけではない点なんですね。散歩も遊び時間に含まれ、もっと言うと「飼い主さんとのコミュニケーション時間」と考えると分かりやすいです。
つまり、愛犬が満たされるのは“運動量”だけでなく、「一緒にいる」「向き合ってくれている」という体験そのものなんです。
時間よりも「質」が重要な理由
ダラダラ長く遊ぶより、短時間でも集中して向き合うほうが満足度が上がりやすいです。スマホを見ながらの長時間より、数分でも愛犬だけを見るほうが喜ぶ、という考え方が紹介されています。
飼い主さんが本気で楽しむと、愛犬はその表情や声のトーンを受け取ってテンションが上がりやすいですよ。
そして犬は「長さ」よりも「回数」に満足感を感じやすい傾向もあるので、短い遊びを休憩を挟みながら複数回に分けると納得してもらいやすいでしょう。
メリハリがつくと、「今は遊ぶ」「今は休む」が分かり、結果的に落ち着きやすくなるのも嬉しいところです。
【年齢別】愛犬と遊ぶ時間の目安
年齢によって体力も興奮しやすさも変わるので、同じ遊びでも調整が必要になります。
ここでは、以下の4パターンについて、遊ぶ時間の目安を解説します。
- 子犬(生後3ヶ月〜6ヶ月)の遊ぶ時間
- 若い成犬(生後6ヶ月〜1歳)の遊ぶ時間
- 成犬(1歳以上)の遊ぶ時間
- シニア犬の遊び方と時間調整
目安を知ったうえで、愛犬の様子に合わせて調整していきましょう。
子犬(生後3ヶ月〜6ヶ月)の遊ぶ時間
ワクチン接種前(生後3〜4ヶ月ごろ)は、1回5分程度、1日合計1時間以内がひとつの目安です。 具体的には、室内で短時間遊んだらケージやサークルに戻し、15〜30分ほど休憩を挟むのがポイントになります。
子犬は「まだいける!」と興奮のまま動き続けやすく、自分で体力コントロールが苦手なんですね。だからこそ飼い主さんが“時間で区切る係”をやってあげると安心です。
興奮しすぎたら、いったんお水→ゆっくり撫でる→静かな場所で休む、のクールダウンをセットにしておくと、切り替えが上手になっていきます。
若い成犬(生後6ヶ月〜1歳)の遊ぶ時間
散歩デビュー後は体力がついてくるので、1回15〜30分程度に延長すると良いでしょう。ただし、いきなり長時間にするのではなく、様子を見ながら少しずつ増やすのがおすすめですよ。
この時期はエネルギーが強く、遊びが盛り上がりやすい反面、1回の遊びは最長でも30分程度に収め、終わったら数時間しっかり休憩を挟む考え方が推奨されています。
「遊び→休む」のリズムが作れると、テンションが上がりっぱなしになりにくく、暮らし全体がラクになります。
成犬(1歳以上)の遊ぶ時間
1歳を過ぎると落ち着いてきて、子犬のころほど「常に遊びたい!」という気持ちが弱まる子も多いんですね。
ただ、犬種や個体差が大きいため注意が必要です。活発なタイプなら「頭を使う遊び」を増やす、おっとりタイプなら「短い遊び+スキンシップ」を丁寧に、のように“中身”で調整しやすいでしょう。
また、散歩も遊び時間に含まれるので、家の中の遊びだけで判断せず、散歩を含めた1日のトータルで考えると飼い主さんも気持ちが軽くなります。
シニア犬の遊び方と時間調整
シニア期は体力に合わせて短めにし、10〜20分程度を目安に無理なく遊ぶことが基本になります。
激しい追いかけっこより、ゆっくり嗅げる宝探しや、穏やかなスキンシップを遊びに入れると続けやすいです。マッサージを遊びの一部として取り入れるのもおすすめです。
見極めポイントは、「息が上がりすぎる」「途中で止まる」「翌日まで疲れが残る」などのサイン。迷ったら短く切り上げるほうが安心ですね。
短時間でも満足度が高まる効果的な遊び方
忙しい日ほど、短くても“濃い遊び”が助けになります。
短時間でも愛犬の満足度が高まりやすい遊び方として、以下の5つがおすすめです。
- 引っ張りっこ(タオルやおもちゃ)
- 宝探しゲーム(おやつやおもちゃを隠す)
- ボール遊び・持ってこい
- 簡単な芸やトリック
- 追いかけっこ
これらを参考に、愛犬に合うものを2〜3個ローテーションすると飽きにくいでしょう。
引っ張りっこ
タオルやロープおもちゃを使って“狩りの引き合い”のような感覚を満たせるため、たとえ5分でも愛犬に「遊んだ!」という感覚が残りやすいです。
コツは、最初に「よーい」の合図を出してから始め、途中で一度「ちょうだい(放して)」を入れること。こうすると興奮が上がりっぱなしになりにくく、終わりも作りやすくなります。
宝探しゲーム
宝探しゲームは、走らせなくても嗅覚と頭をフル回転できるので、室内での満足度アップにかなり便利です。
最初は「見える位置に置く→見つけたら大げさに褒める」からスタートし、慣れたらタオルの下、箱の中、部屋の角と少しずつ難易度を上げてみてください。
見つからなくてイライラしそうな時は、飼い主さんがヒントを出して成功で終わらせると、次もやる気が続きますよ。
ボール遊び・持ってこい
ボール遊びは運動欲求を満たしやすい反面、投げ続けると興奮が高まりすぎることがあります。おすすめは「5回投げたら一旦休憩」「途中でおすわりを挟む」など、遊びの中に落ち着く瞬間を入れる方法。
持ってこいが苦手なら、追いかけて触れたらOKにしても十分遊びになりますし、飼い主さんの負担も減らせます。
簡単な芸やトリックは、体力よりも“できた!”の達成感が残るタイプの遊びです。「おすわり→タッチ」「ふせ→まて」など、すでにできることを組み合わせるだけでも脳がしっかり疲れます。
追いかけっこ
追いかけっこは、飼い主さんが少し大げさに逃げたり隠れたりすると、愛犬の目がキラキラしやすい遊び方です。
ただし、犬が興奮しすぎると家の中で滑ったりぶつかったりしやすいので、滑りにくい床・家具の角対策はしておくと安心。
途中で「呼び戻し→褒める→一休み」を挟めば、楽しいまま終わりやすくなります。
犬との遊び方で気をつけるべきポイント
遊びは楽しい反面、やり方次第で「要求が強くなる」「休めなくなる」こともあります。
- 飼い主主導で遊びを始める・終わらせる
- 構いすぎに注意
- 遊びの後のケアも忘れずに
この3つを押さえると、日々の生活の中で自然に遊んであげられるでしょう。
飼い主主導で遊びを始める・終わらせる
遊びは、飼い主さんから始めて飼い主さんのタイミングで終える、というルールが大切です。
要求に毎回応じてしまうと、要求吠えにつながりやすいのが困りポイント。おねだりされたら、いったん「おすわり」「まて」などを挟み、遊びはごほうびという位置付けにすると落ち着きやすくなります。
そして途中で飼い主さん都合で中断してOKです。「今は遊ぶ時間」「今は休む時間」を繰り返すうちに、愛犬もだんだん諦めて、自分でおもちゃを噛んだり寝たりできるようになります。
構いすぎに注意
実は、犬は散歩とごはん以外は寝て過ごすのが基本、という考え方もあります。
ずっと構われると休めず、逆にストレスになる子もいるんですね。だから「放っておく時間」も愛情のうちです。
ハウスやクレートで安心して休める場所を作っておくと、切り替えが早くなります。静かな音楽や環境音を小さく流すと落ち着きやすいかもしれません。
遊びの後のケアも忘れずに
遊び終わりは、水分補給をさっと挟みましょう。
興奮しているときは、急に抱っこで止めるより、ゆっくり歩かせる→撫でる→落ち着いた声で褒める、の順番がスムーズです。
そのあとに休息時間を確保できると、「遊んだら休む」が習慣になっていきます。
犬と遊ぶ時間についてよくある質問
最後に、飼い主さんがつまずきやすいところをQ&Aで整理します。
愛犬に構う・触れ合う時間は1日にどのくらい必要?
「絶対にこれだけ必要」というのはありませんが、目安としては1日1時間くらいと言われています。ただし、散歩も含めたコミュニケーションの総量で考えるのが良いでしょう。
忙しい日なら、朝5分のトリック、帰宅後5分の引っ張りっこ、寝る前に撫でながら声かけ、みたいに分割すると続けやすいですね。
犬と遊ぶのがめんどくさい時ってある?どうしたらいい?
毎日愛犬と全力で遊ぶのは、しんどい時もあるでしょう。
そんな日は「宝探しゲームだけ」「トリックを3回だけ」のように、超ミニサイズでOKにしてしまいましょう。短時間でも回数で満足しやすいため、遊び時間をゼロにしない工夫をしてみてください。
それでもしんどい日は、散歩でゆっくり匂いを嗅がせてあげるだけでも立派な遊びです。
まとめ:愛犬と遊ぶ時間をしっかり確保して、さらなる信頼関係を築こう!
今回は、犬と遊ぶ時間について、年代別の目安やおすすめの遊び方を紹介しました。
犬と遊ぶ時間は「長さ」より「質」と「回数」がカギです。 年齢別の目安を土台に、短時間の遊びを分割して入れると、忙しくても続けやすくなるでしょう。
今日からは、記事で紹介した室内遊びを2つ選び、“5分×2回”のセットを試してみましょう。小さな積み重ねが、愛犬との信頼関係をぐっと深めてくれますよ。
著者
DogLife編集部



