13 January.
犬の十戒とは?犬も飼い主も幸せに過ごすために覚えておきたい10のこと
世界中の愛犬家に愛されている「犬の十戒(The Ten Commandments of Dog Ownership)」をご存知でしょうか。犬も飼い主も幸せに過ごすために、心に刻んでおきたい10の約束をご紹介します。

愛犬との暮らしは、私たちに無償の愛と癒やしを与えてくれます。しかし、言葉が通じないからこそ「この子は何を考えているんだろう?」と不安になることもあるはずです。
世界中の愛犬家に愛されている「犬の十戒(The Ten Commandments of Dog Ownership)」をご存知でしょうか。これは、犬が飼い主に向けて語りかける形式で綴られた、短くも切実な10のメッセージです。
今回は、犬も飼い主も幸せに過ごすために、心に刻んでおきたい10の約束をご紹介します。
「犬の十戒」とは?
「犬の十戒」は、ノルウェーの愛犬家が作ったとされる作者不明の短編詩ですが、今では世界中の愛犬家、獣医師、ドッグトレーナーの間でバイブルのように語り継がれています。
この詩の最大の特徴は、「犬の視点」から飼い主への切実な願いとして綴られている点です。犬は言葉を話せませんが、人間と同じように感情を持ち、喜びや悲しみ、そして何より飼い主への深い忠誠心を持っています。
犬の寿命は人間の約5〜6倍のスピードで進みます。その短い一生を幸せに全うさせてあげるために、私たちが守るべき「10の約束」を一つずつ紐解いていきましょう。
その一「できるだけ一緒にいてください」
「私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのは、何よりもつらいことです。私を飼う前に、そのことを覚えておいてください」
犬にとって、飼い主と過ごす時間は人生のすべてです。人間には仕事があり、趣味があり、友人との付き合いがありますが、犬にとってのコミュニティは「あなたと家族」だけなのです。 仕事が忙しいときや外出が続くとき、愛犬は静かに、そしてひたすらあなたの帰りを待っています。ほんの数分でも構いません。毎日しっかりと目を見て、触れ合う時間を作ってください。彼らにとって、あなたと一緒にいられることが何よりの報酬なのです。
その二「気長に待ってください」
「あなたが私に求めていることを理解するまで、少し時間をください」
新しい環境に慣れることや、しつけのコマンドを覚えるのには時間がかかります。人間でも初めての仕事に戸惑うのと同じように、犬もあなたの意図を理解しようと必死です。 なかなか覚えないからといってイライラしたり、見放したりしないでください。焦らず、一歩ずつ進む姿勢が大切です。あなたの「できたね!」という笑顔が見たくて、彼らは今日も一生懸命に学習しています。その成長自体を楽しむ心の余裕を持ちましょう。
その三「信じてください」
「私を信頼してください。それが私の幸せなのです」
犬は非常に感受性が豊かな生き物です。飼い主が自分を疑っていたり、不安に思っていたりすると、犬もそれを敏感に察知して情緒不安定になります。 「この子は大丈夫」「この子は私の最高のパートナーだ」と、まずはあなたが愛犬を全力で信じてあげてください。厚い信頼を寄せられることで、犬は自信を持ち、より穏やかで従順な性格へと成長していきます。信頼関係こそが、しつけの基盤となります。
その四「怒りすぎないでください」
「私を長い間叱り続けたり、罰として閉じ込めたりしないでください。あなたには仕事や楽しみがあり、友達もいますが、私にはあなたしかいないのです」
いたずらをしたとき、感情に任せて怒鳴り散らしたり、狭いケージに長時間閉じ込めたりしていませんか?犬は「なぜ怒られているのか」を後から理解することが苦手です。 長時間の罰は、犬の心に恐怖と不信感を植え付けるだけです。叱る必要があるときはその場で短く伝え、終わったらすぐに切り替える。あなたには他にも居場所があるかもしれませんが、愛犬にとって逃げ場はあなたの心の中にしかないことを忘れないでください。
その五「話しかけてください」
「言葉が分からなくても、あなたの声はちゃんと届いています」
犬は人間の言葉をすべて理解しているわけではありません。しかし、声のトーン、大きさ、リズムから、あなたの感情を驚くほど正確に読み取っています。 嬉しいときに掛けてくれる明るい声、落ち込んでいるときの優しい囁き。それらはすべて愛犬の心の栄養になります。沈黙の中で過ごすよりも、日常の何気ない報告を愛犬に話しかけてみてください。あなたの声を聞くことが、彼らにとって一番の安心材料になるのです。
その六「考えてみてください」
「あなたが私をどう扱っているか、考えてみてください。私はそれを決して忘れません」
犬は受けた恩を忘れない動物ですが、同時に受けた傷も深く心に刻みます。あなたが愛犬に対してとっている態度は、そのまま愛犬の反応として返ってきます。 もし愛犬が何かに怯えていたり、攻撃的だったりするなら、これまでの接し方を一度振り返ってみてください。愛情を持って接すれば、それ以上の愛情で返してくれます。あなたが愛犬の歴史を作っているという責任感を、常に持っておきたいものです。
その七「たたかないでください」
「私を叩く前に思い出してください。私は鋭い歯であなたの手を噛み砕くことができるのに、そうしないことを選んでいるということを」
どんなに腹が立つことがあっても、暴力は絶対に許されません。犬は人間よりもはるかに優れた身体能力を持っていますが、大好きな飼い主を傷つけないように、その力を抑えています。 そんな彼らに対して、暴力で屈服させることは裏切り行為に他なりません。一度失った信頼を取り戻すには、気の遠くなるような時間がかかります。力ではなく、愛情とコミュニケーションで心を通わせる努力をしましょう。
その八「気付いてください」
「言うことを聞かないと叱る前に、何か原因がないか考えてみてください。食欲はあるか、どこか痛いところはないか、あるいは体が弱ってきていないか」
「今日は散歩に行きたがらない」「何度も粗相をする」「呼びかけに反応しない」。これらを「わがまま」や「反抗」だと決めつけないでください。 言葉を持たない犬にとって、行動の変化は唯一のSOSサインです。関節が痛むのかもしれないし、内臓に疾患があるのかもしれません。叱る前に、まずは体調の変化を疑う優しさを持ってください。日頃の観察眼こそが、愛犬の命を守るのです。
その九「歳をとってもお世話をしてください」
「私が年老いても、どうか世話をしてください。あなたも同じように歳をとるのですから」
子犬の頃の可愛らしさは永遠ではありません。年老いて毛艶がなくなり、足腰が弱まり、介護が必要になる時期が必ずやってきます。 手がかかるようになったときこそ、これまでの感謝を形にするときです。あなたが幼い頃に誰かに守られて成長したように、今度はあなたが、老いた愛犬を支えてあげてください。老犬期を共に穏やかに過ごす時間は、何物にも代えがたい尊い時間となります。
その十「お別れのとき、そばにいてください」
「最期の旅立ちのとき、そばにいてください。『見ていられない』なんて言わないで。あなたがそばにいてくれるだけで、私は安らかに旅立てるのです」
飼い主にとって、愛犬との死別は耐え難い悲しみです。しかし、犬が最期に望むのは、豪華な食事でも広い庭でもなく、ただ「あなたの温もり」です。 悲しみに耐えられないからと席を外すのではなく、どうか最後までその手を握り、名前を呼んであげてください。あなたの笑顔を見ながら、あなたの声を聞きながら旅立てることこそが、犬にとっての最高の幸福であり、一生の締めくくりなのです。
まとめ
10の約束を守ることは決して難しいことではありません。ただ、彼らを「家族」として尊重し、愛し続けること。それだけで、彼らは幸せなのです。
あなたの愛犬は今、隣でどんな顔をしていますか?
著者
DogLife編集部



