04 February.
犬が手を舐める理由とは?やめさせる3つの方法や注意点も解説
犬が飼い主の手や自分の前足を舐める理由を解説。愛情表現やストレス、病気のサインまで詳しく紹介します。やめさせる方法や注意点も必見です。

愛犬が飼い主さんの手をペロペロ舐めてくると、可愛さを感じつつも「癖にしちゃっていいのかな?」「しつこいのは問題?」と気になる方もいるはずです。
手を舐める行動は、スキンシップや要求のサインとしてよく見られます。一方で、ストレスが溜まっていたり、皮膚のかゆみ・痛みといった不調が背景にある場合もあります。さらに重要なのが、舐めている対象が飼い主さんの手なのか、自分の前足なのかで意味が変わりやすい点です。
この記事では、犬が手を舐める理由をケース別に整理しながら、舐め行動を落ち着かせる方法3つ、見落としたくない注意点までまとめて解説します。
犬が手を舐める理由は?飼い主の手と自分の手では意味が違う!
「手を舐める」と一口にいっても、実際は次の2パターンに分かれます。
- 飼い主さんの手を舐める
- 自分の前足を舐める
飼い主さんの手を舐める場合は、あいさつ・甘え・お願いなど、コミュニケーション要素が強いことが多いです。
いっぽう前足を舐めるのは、軽いお手入れのこともあれば、退屈・不安、あるいは炎症などの体調要因が隠れるケースもあります。
まずは「どこを舐めているのか」を切り分けることが、正しい対応につながります。
愛犬が飼い主の手を舐める5つの理由
飼い主さんの手を舐めるのは、多くの場合、犬なりの意思表示です。ただし意味は一つではなく、状況によって変わります。
判断のヒントは、いつ舐めるか・どれくらい続くか・そのときの表情や体の力の入り方はどうかです。
ここでは代表的な理由を5つを紹介します。
理由1:愛情表現・親愛の気持ち
犬にとって舐める行動は、親しい相手に向ける穏やかな接触の一つです。子犬が母犬を舐めて安心した経験の名残と考えられることもあります。
また、相手をなだめたい、落ち着きたいといった気持ちが混ざる場合もあり、犬によっては敬意や服従に近いニュアンスになることもあります。
特に再会直後に軽く舐める程度なら、好意的なあいさつとして受け取ってよいでしょう。
理由2:甘えたい・構ってほしい
「こっち見て」と伝えたいときに、手を舐めて気を引く犬は少なくありません。舐めた瞬間に声をかけてもらえたり、目が合ったりすると「この方法が効く」と学習しやすいのが特徴です。
留守番が長い日、遊びが足りない日などは増えやすい傾向があります。
また、舐めるたびに反応していると、要求行動として習慣化しやすい点に注意が必要です。
理由3:ごはんやおやつの催促
手渡しでおやつをあげる習慣があると、犬は「手=食べ物につながる」と覚えます。その結果、空腹時やおやつが欲しいときに、舐めて催促することがあります。
食事前の時間帯に多い、キッチン付近で頻発するなら、この可能性が高めです。
「舐めたらもらえる」を成立させないために、要求では与えず落ち着いてから与える工夫が効果的です。
理由4:匂いを確かめている
犬は匂いの情報をとても重視します。外出先の匂い、触った物の匂い、調理の匂いなどが手に残っていると、興味を示して舐めることがあります。
帰宅直後、料理のあと、買い物袋を触ったあとに増える場合は、匂いチェックとして自然な行動の範囲かもしれません。
また、香りの強い食材や調味料を触った後に執着する場合は、誤食防止のためにも早めに手を洗うと安心です。
理由5:リラックス・落ち着きたい
飼い主さんの匂いは犬にとって“安心材料”になりやすいです。緊張がほどけるタイミングや、眠る前などにゆっくり舐める子もいます。
舐め方が穏やかで、体がゆるんでいる・表情が柔らかいときは、リラックス目的の可能性があります。
ただし頻度が急に増えたり長時間続いたりする場合は、ストレス要因がないかも併せて確認しましょう。
愛犬が自分の手(前足)を舐める6つの理由
次に、自分の前足を舐めるケースです。こちらは日常の手入れに見えても、原因が幅広いので見極めが大切です。
当てはまりそうなパターンを確認してみてください。
理由1:グルーミング・お手入れ
散歩のあとに肉球周りを少し舐める、短時間だけ毛づくろいをする程度なら、よくある行動です。清潔を保つための本能的な面もあります。
ただし、同じ場所を執拗に舐めるときは、別の理由が隠れていることがあります。
理由2:ストレスや不安
引っ越し、家族構成の変化、生活リズムの乱れ、来客や騒音などが続くと、落ち着くための行動として前足舐めが増えることがあります。
この場合、叱って止めるより、環境や日課を見直すほうが改善につながりやすいです。増え始めた時期を振り返ると手がかりになります。
理由3:退屈・暇つぶし
刺激が少ない日が続くと、暇つぶしとして舐め行動が出ることがあります。散歩が短い、遊びが少ない、留守番が長いなどのときに起こりやすいです。
舐める時間が長いほど習慣化しやすいので、早めに遊びや課題(知育トイなど)を用意してあげましょう。
理由4:眠くなってきた
寝る前に前足を少し舐めるのは、リラックス行動としてよく見られます。短時間で終わり、そのまま眠るなら心配はいりません。
理由5:前足に違和感がある
小石やトゲが挟まる、擦り傷、爪の欠け、肉球のひび割れ、腫れなどがあると、気になって舐め続けることがあります。
散歩後から急に始まった・片足だけを集中して舐める・触られるのを嫌がる・歩き方がいつもと違う、こうした様子があれば足先を確認してください。異物が取れない、出血や腫れがある場合は無理に処置せず受診するのが安全です。
理由6:アレルギーや皮膚炎
かゆみや炎症があると、舐めることでさらに悪化しやすくなります。指の間が赤い、腫れている、毛が抜けている、唾液で被毛が茶色くなる(唾液焼け)などが見られたら注意が必要です。
原因は季節・食事・シャンプー・床材・散歩コースなど複合することもあります。長引く場合は自己判断で様子見を続けず、早めに動物病院で確認しましょう。
犬が手を舐めるのをやめさせる3つの方法
前提として、力づくで止めると逆効果になることがあります。
とくに不安が絡む場合、叱るほど舐め行動が強まるケースもあるため、落ち着いて対応するのが基本です。
過剰に反応せず、静かに手を引く
舐められたときに大きな声を出したり、手を大げさに動かしたりすると、犬は「注目された」と受け取りやすくなります。
まずはスッと手を引き、舐めるのをやめた瞬間に褒める、という流れを徹底しましょう。怒鳴ったり叱り続けたりする方法は、ストレスを増やして悪化しやすいので避けてください。
コミュニケーションの時間を増やす
甘えや退屈が原因なら、散歩や遊びの中身を整えるだけで頻度が下がることがあります。長時間でなくても、毎日「一緒に関わる時間」を作ることが効果的です。
ただし、犬によっては“構われすぎ”が負担になる場合もあるため、性格やその日の様子に合わせて調整しましょう。
おもちゃで気を逸らす
舐め始めたタイミングで、ロープ、ボール、知育トイなどに誘導して行動を置き換えます。特に知育トイは一人でも集中できるため、留守番中の暇つぶしにも役立ちます。
「舐める代わりにこれをする」が定着すると、改善が進みやすくなります。
犬が手を舐めるのは放置してOK?注意点を知っておこう
手を舐める行動はよくあるものですが、問題になりにくいケースと、早めに対処したいケースがあります。
ここでは飼い主の手と前足に分けて注意点を整理します。
飼い主の手を舐める場合
行動としては珍しくない一方、衛生面には配慮が必要です。犬の口腔内には細菌が存在し、体調や体質によっては感染症につながることがあります(例:パスツレラ感染症など)。
口の周り、傷口、手荒れ部分は舐めさせないほうが安全です。また、ハンドクリームや化粧品を塗った直後は、成分によって犬が体調を崩すリスクもあるため注意しましょう。
舐められたあとは状況に応じて手洗い・うがいを徹底することが大切です。免疫力が低い方、高齢者、小さなお子さんがいる家庭は、より慎重に管理してください。
自分の前足を舐める場合
軽いお手入れで済むこともありますが、続く場合は不調のサインになり得ます。皮膚の赤み、脱毛、腫れ、傷、肉球のひび割れ、被毛の変色(唾液焼け)が見られるときは要注意です。
また、5分以上舐め続けるようなら、かゆみ・痛み・違和感が隠れている可能性があります。
分離不安や強迫的行動だけでなく、関節炎、指間炎、アレルギーなど原因は幅広いので、気になる場合は動物病院へ。受診時は舐めている様子を動画で撮っておくと、説明がスムーズになります。
愛犬が手を舐める理由についてよくある質問
ここでは、愛犬が手を舐める理由について、よくある質問をまとめました。
犬が舐めてくる、しつこいときはどうする?
基本は、騒がずに手を引いて、落ち着いた瞬間を褒めることです。舐めることで反応が返ると学習しやすいので、過剰に相手をしないのがコツになります。
「構ってほしい」が根っこにある場合は、散歩や遊びで満たしつつ、舐め以外の方法でコミュニケーションが取れる状態を作ると改善しやすいです。
犬がペロペロと手を舐めるのが止まらない…どうすべき?
ストレスや不安が関係している可能性があります。散歩や遊びの質・量を見直し、おもちゃや知育トイで注意を切り替えてみてください。
それでも改善しない、前足も含めて長時間続く、皮膚トラブルが見える場合は、体の不調が隠れていることもあるため、早めに動物病院に相談しましょう。
まとめ:愛犬が手を舐める理由を理解して適切に対処しよう!
犬の「手を舐める」行動は、飼い主さんへの好意や要求など、コミュニケーションとして起こることが多い行動です。
ただし、自分の前足を繰り返し舐める場合は、退屈やストレスだけでなく、痛み・かゆみ・皮膚炎など体調面のサインである可能性もあります。
「誰の手を」「どのくらいの時間・頻度で」舐めているかを観察し、反応しすぎずに対応しつつ、必要に応じて動物病院で原因を確認してください。
著者
DogLife編集部



