09 February.
犬がご飯を食べない理由は?わがまま?病気?急に食べなくなった時の対処法
犬がご飯を食べない理由は、単なる「飽き」から、見逃してはいけない「病気のサイン」までいろいろ。本記事を参考に、なぜ?を分解してみましょう。

愛犬が急にご飯を食べてくれなくなると、飼い主としては本当に心配ですよね。「どこか痛いの?」「それともただのわがまま?」と、お皿の前で首をかしげる愛犬を見てオロオロしてしまうのも無理はありません。
実は、犬がご飯を食べない理由は、単なる「飽き」から、見逃してはいけない「病気のサイン」まで多岐にわたります。
この記事では、犬がご飯を食べない理由とその背景、そして今日から試せる対処法を詳しく解説します。
犬がご飯を食べない理由
「昨日まではガツガツ食べていたのに、どうして?」その理由は一つではありません。まずは、愛犬がどのパターンに当てはまるかチェックしてみましょう。
ストレス
犬は私たちが思う以上にデリケートな生き物です。環境の小さな変化がストレスとなり、食欲不振につながることがあります。
- 環境の変化: 引っ越し、新しい家具の導入、来客など。
- 家族構成の変化: 赤ちゃんの誕生や、新しいペットを迎えた。
- 騒音: 近くの工事の音や雷、花火など。
- コミュニケーション不足: お留守番が長くなった、散歩の時間が減ったなど。
精神的な不安を感じると、交感神経が優位になり、消化機能が一時的に低下します。人間も緊張すると喉を通らなくなりますよね。ワンちゃんも同じなんです。
体調不良や病気
一番怖いのがこれです。もし「食べない」以外に以下の症状がある場合は、病気の可能性が高いです。
- 消化器系のトラブル: 胃炎、腸炎、誤飲による閉塞など。
- 内臓疾患: 肝臓や腎臓の機能低下、膵炎など。
- 口内トラブル: 歯周病、口内炎、歯の破折。実は「食べたいけど痛くて食べられない」ケースは非常に多いです。
- 感染症: ウイルスや細菌による感染。
特に「水も飲まない」「ぐったりしている」という場合は、一刻を争うこともあります。
わがまま
「わがまま」と言うと少し聞こえが悪いですが、要するに「もっと美味しいものが出てくるのを待っている」状態です。
- おやつをたくさんあげすぎている。
- 人間の食べ物(味の濃いもの)を分けてしまった。
- 食べない時にすぐ「高級な缶詰」に切り替えた経験がある。
賢いワンちゃんは学習します。「これを食べなければ、もっといいものが来るはずだぞ……!」という駆け引きを楽しんでいる(?)可能性も否定できません。
食事の好み(好き嫌い)
毎日同じドッグフードを食べていると、突然「飽き」が来ることがあります。
- 酸化したフード: 開封から時間が経ち、油が回って匂いが変わってしまった。
- 粒の大きさ: 加齢や体調により、今の粒の大きさが食べにくくなった。
- 温度: 冷たすぎたり、逆に熱すぎたりして香りが立っていない。
犬は味覚よりも嗅覚で食事を楽しみます。匂いが弱くなったフードには、食欲をそそられないのです。
老化
シニア期に入ると、身体の様々な機能が変化します。
- 基礎代謝の低下: 以前ほどカロリーを必要としなくなる。
- 感覚の衰え: 嗅覚や味覚が鈍くなり、食べ物への興味が薄れる。
- 噛む力の衰え: 顎の筋力が落ち、硬いドライフードが負担になる。
「食べない」のではなく「食べるのが疲れる」という状態かもしれません。
犬がご飯を食べない時の対処法
理由がわかったところで、次は具体的なアクションです。まずは家庭でできる工夫から始めてみましょう。
ごはんの与え方を変えてみる
ちょっとした演出や工夫で、食欲のスイッチが入ることがあります。
- フードをふやかす: ぬるま湯(40度前後)でドライフードをふやかしてみてください。香りがブワッと立ち上がり、食欲を刺激します。また、水分補給にもなり、消化にも優しくなります。
- 食器の高さを見直す: 床に直置きしている場合、首を下げて食べるのが負担になっている場合があります。特にシニア犬や足腰の弱い子は、少し高さのある台(食器スタンド)を使うだけで、食欲が回復することも。
- 知育玩具を使ってみる: 「お皿から食べる」ことに飽きている場合、おもちゃの中にフードを隠して遊びながら食べさせるのも手です。「自分で狩りをして手に入れた!」という満足感が食欲につながります。
トッピングやふりかけを追加してみる
いつものフードにアクセントを加えて、「味変」を楽しみましょう。
- おすすめのトッピング:
- 茹でた鶏ささみや胸肉: 鉄板のトッピング。茹で汁も一緒にかけると水分補給に。
- 納豆やヤギミルク: 独特の香りが犬の興味を惹きます。
- 鰹節(犬用): 少量でも香りが強く、食いつきが良くなります。
ただし、トッピングばかりに頼ると「トッピングがないと絶対に食べない」というループに陥ることも。まずはドライフードの1割程度から混ぜるようにしましょう。
実は「お腹が空いていない」だけかも?
ここで少し視点を変えてみましょう。
もしかすると犬がごはんを食べないのではなく、飼い主さんのあなたがごはんをあげすぎているかもしれません。
パッケージに記載されている量はあくまで「目安」です。
- 避妊・去勢手術をした後は太りやすいため、少なめにする必要がある。
- 冬場は体温維持にエネルギーを使うが、夏場は運動量が落ちるので食欲も落ちやすい。
- 日中、家族の誰かがこっそりおやつをあげている。
もし愛犬が元気で、体重も適正(肋骨がうっすら触れる程度)なら、「今はその量で足りている」と判断してみてもいいかもしれませんね。無理に食べさせすぎる必要はありませんよ。
犬がご飯を食べない時に病院に行くべき?
一番の悩みどころは「病院へ行くタイミング」ですよね。以下の基準を参考にしてください。
病院に行ったほうがいいケース
迷わず獣医師に相談すべきサインはこちらです。
- 24時間(子犬・老犬は12時間)以上何も食べない。
- 水さえも飲もうとしない。
- 嘔吐や下痢を繰り返している。
- ぐったりして元気がない、呼びかけへの反応が薄い。
- お腹を痛がっている様子がある(背中を丸める、祈りのポーズをする)。
- 急激に体重が減った。
特に、シニア犬の「食べない」は病気が隠れている可能性が非常に高いです。「年だからかな?」で済ませず、検査を受けることを強くおすすめします。
病院に行かずに様子見で良いケース
以下のような状況なら、少し様子を見ても大丈夫かもしれません。
- おやつやトッピングなら喜んで食べる。
- 散歩や遊びに誘ってくる。
- 便の状態がいつも通りで、1食抜いただけ。
- 季節の変わり目(夏バテなど)で、少し食欲が落ちている程度。
この場合は、「与え方を工夫」しながら、次の食事でどうなるか様子見してみてください。
まとめ
愛犬がご飯を食べない理由は、「心の影響」「体の不調」「環境のミスマッチ」「知恵比べ(わがまま)」のどれかに分類されることがほとんどです。
まずは愛犬の様子を観察し、元気があるかどうかを確認してください。もし元気があるなら、フードを温めたり、トッピングをしたりといった「美味しい工夫」を。もし少しでも異変を感じるなら、早めに動物病院へ相談するのが正解です。
著者
DogLife編集部



